仏石
このページでは、「仏石」について紹介します。
仏石について
渡鹿野島では古くから、仏様が拝んでいるかのような石柱がありました。これが仏石です。しかし、波風の影響で風化しその石柱も残り少なくなってしまいました。
仏石の位置
仏石は、海上ルートと陸上ルートの両方で見ることができます。
※徒歩で行くことができます。
仏石
江戸時代の頃、この渡鹿野島は江戸行航路の風待ちの港として栄えました。当時、日本各地の港町には遊郭があり、海の男の世話をするシステムが整備されていました。この渡鹿野島も遊郭が存在し、船乗りの憩いの場として栄えていました。
ある時、船乗りに恋する一人の女性がいました。船が出発する日、女性は風を読み嵐の気配を悟りました。しかし、愛する船乗りの船は今にも出航しようとしていました。そこで女性は船の錨を身体に巻き付け海に身を投げて出航をさせませんでした。その後、大嵐にみまわれましたが、命を懸けた女性の行動が愛する船乗りの命を救ったと言うことです。その女性の魂を慰めるかのように立つ石柱を仏石と呼ぶようになったと言われています。